「論理的に考える力を育てること」は、「人並み以上の覚える力に恵まれなかった子どもたち」にとって、学歴社会を勝ち抜くために非常に大きな力になります。
詳細につきましては以下の記述にも書いてありますが、レインボウではその「論理的に考える力を育てること」の前段階として、「小中学生向けのプログラミング教室」も実施しています。
「小中学生向けのプログラミング教室」のご紹介は以下のリンク先にありますので、ぜひご覧になってください。
レインボウで実施している「小中学生向けのプログラミング教室」にご案内(クリックすると別ページが開きます)
プログラミング教育が必修科目になりましたが……
2020年に小学校でのプログラミング教育が必修になりました。
その後、中学校では2021年に、高校では2022年にそれぞれ必修になっています。
それに伴い、2025年の1月に実施されることになっている「大学入試共通テスト」でも、「プログラミング」は基礎科目として試験が実施されることが決まっています。
しかしこのプログラミングと同時に小学校でも必修となった「英語」と同じように、学校で実際に行われている「プログラミング教育」の現状は、その本来の「論理的な思考を育てる」という目的とはひどく離れたものになっています。
プログラミングへの関心も高まっていますが……
また様々な調査機関による、保護者のみなさんが「子どもたちにさせたい考えている習い事」に関するアンケート等でも、プログラミングというのは「学習塾」を押さえて、英会話につぐ人気を誇っています。
その一方でプログラミンを教えている教室がまだ少ないこともあり、近年でも塾以外の他業種からの「プログラミング教室」への参入も目立つようになってきています。
当然のようにその多くは「フランチャイズ」形式による全国への教室への拡大路線をとっていますが、それと同時にそのほとんどが「授業は動画を利用して行うため、講師には専門的なスキルがなくても教室運営ができます」と謳っています。
百歩譲って「動画での授業の内容が充実したもの」であれば「それでもいい」のかもしれませんが、実際のプログラミング教室のほとんどが、パソコンに慣れる程度の「文字通り『子供だまし』的な内容」のところが多いというのが現状のようです。
プログラミングの目的とはパソコンの操作を覚えることではありません
この辺りにも「子どもたちが賢くなるためにはまずは親が賢くなる必要がある」という大原則(!)が見えているのかもしれませんが、本当に大勢の保護者のみなさんが、
「プログラミングというのはパソコンを使えるようになることだ」
と考えているのが残念でなりません。
学校で行われる「プログラミング教育の目的」は、パソコンの操作を覚えることでもなければ、プログラマーを養成することでもありません。
その本当の目的は、暗記という能力に頼り、それに偏っている学校教育を正すために、子どもたちの「論理的に考える」という力を育てることにあります。
論理的な思考といえば、本来は「それ」を算数や数学を通して育てるべきなのですが、いまの学校で行われている算数や数学が「暗記科目」になってしまっている以上、それを「別なもの」によって育て伸ばしていこうという考えも間違ってはいないのかもしれません。
しかし英語力に不安のある教師たちが小学生の子どもたちに英語を教えるのと同じように、論理的な思考力はもちろん、プログラミングの経験さえない学校の先生たちにできることはほとんど「ない」と言ってもいいのかもしれません。
レインボウはプログラミング教育をどう考えていたか
わたしは小学生への英語の必修化には「ほとんど期待できないだろうな……」と考えていました。
国語と算数と理科と社会といった「たった4教科」でさえ、きちんと子どもたちに教えることができずにいる学校の中に、英語を持ち込むことに意味はないと考えていました。
もっともっと国語の読解力や表現力を伸ばすことに力を注いでおけば、英語は中学生になってからでも十分に間に合うと考えていたのです。
よく「日本人は英語を読んだり書いたりすることはできても話すことがほとんどできない」と言われますが、それは英会話の指導が足りないからではなく、そもそも日本人を中に「自分の考えを表現するという力」が育っていないからなのです。
実際、中学生に「極々たまに出されることのある英作文の宿題」を見ていてもわかりますが、子どもたちがそれで非常に苦戦するのは「英語で表現する技術が足りないからではなく、そもそもまず何を書いたらいいのかがわからない」というケースがほとんどだからです。
そしてこれは余談かもしれませんが、有名な高校や大学に入った子どもたちというのは「ひとりの例外もなく英語のできる子どもたちだった」と断言できると思っていますが、それに反して小学生の頃に英会話を習っていた子どもたちで有名な高校や大学に入った子どもたちがほとんどいないことを見ても、早い時期から英語をやるメリットはほとんどないと感じています。
そして「それと同じこと」が学校教育の中で必修になったプログラミングでも起きるのではないかと考えています。
もちろん「論理的な思考」というものが非常に大事なものであるということには異論はありません。
しかし残念ながら「それ」が、いい高校やいい大学に入るための必須条件ではない以上、「それに時間を割いているヒマはない」というのが今までのレインボウの姿勢でした。
たしかに近年では「中学生の評価」などでも、「知識」と「思考」は別なものとして評価されるようになっていて、定期テストの答案用紙の中にも「知識」や「思考」といった項目別に点数がつけられていることが普通です。
しかし「思考」のところに配点される問題のほとんどすべてが、学校や塾で使われているワークやテキストに必ず載っていることを考えると、「その問題のどこが思考力を見ていることになるの?」ということになります。
たしかにトップ校の合否を「本当に意味での思考力」が決めることがあるかもしれませんが、それ以前の「知識」の問題での膨大な失点を見るたびに、「志望校に合格させることが最大の目的」である塾にとって、小学生の英語やすべての学年で必修になったプログラミングなんて「眼中にない」と言ってもいいくらいだったのです。
レインボウのプログラミング教育への考えはどう変わったか
有名でいい高校や大学に入るためには「思考力より知識の方が重要だ」という考えには今も変化はありません。
この先、入試でも「知識より思考力をみる問題の配点が高くなる」ことがあるかもしれませんが、それでも思考力よりも知識の量が合否を分けるだろう、という考えもまたそうです。
結局、思考力の土台となるものが知識であることを考えれば、やはり合否を決めるのは知識の量の差であり、たとえもし本当に「知識より思考力をみる問題の配点が高くなる」ことがあったとしても、その時は「合格者の平均点が下がるだけ」で、思考力の差が合否を左右することがほとんどないと断言してもいいとさえ思っています。
それを踏まえてあらためてもう一度
「テストでいい点数を取りたいと思ったら、読解力や応用力の不足を『言い訳』にしていないで、まずは頭にしっかりと知識を詰め込みましょう!」
と言いたいと思います。
しかしそれでもなお、なぜいまわたしたちレインボウが「論理的な思考力を育てること」に目を向けようとしているのかといえば、結局、今の「知識の量を競うを入試」では、「先天的に覚える力に恵まれた子どもたち」だけが勝ち組になることができるからです。
もちろん先ほども言ったように、「思考力の土台となっていることが知識である」ということを考えれば、どこまでも行っても普通の子どもたちというのは「先天的に覚える力に恵まれた子どもたち」には勝てないのかもしれません。
ですが、たとえ少ない知識であっても「それを使って論理的に考える力」を身につけることができれば、同じレベルの子どもたちから抜け出すチャンスが大きくなるかもしれないのです。
わたしたち受験指導に関わっている者たちは、入試への取り組みを「マラソン」に例えることが少なくありません。
そしてそれはこのわたしも例外ではありません。
しかしわたしが入試への取り組みをマラソンに例えるのは、
「マラソンの第2集団を走っている子どもたちは、トップ集団の子どもたちには『絶対に勝てない』んだから、それを目標にするのではなく、第2集団から抜け出すことを目標にするべきだ」
という点に尽きるのです。
そしてその大きなチャンスが「思考力を育て鍛える」ことにあるのかもしれないのです。
レインボウのもっとも大きな使命のひとつは「子どもたちをその天職に導くこと」にあります。
見方を変えるとそれは、「普通の子どもたちには手に職をつけて欲しい」と願っていたということになりますので、その論理的思考が育った先に「プログラーマー」という道が見えてくるなら、やはりそれは見過ごすことはできないだろうということになります。
レインボウの「論理的思考演習 〜シン・プログラミング〜」について
ここまで再三述べてきたように、「思考力の土台になるものが知識である」以上、レインボウの「論理的思考演習」には「誰でも参加できるということはありません」。
先天的な覚える力に恵まれていないために、学校の成績ではトップグループには入れていないかもしれませんが、
小学生なら「国語と算数」で、中学生や高校生なら「英語と数学と理科」で「平均点くらいはいつも取れている」
という状況が望ましいと考えています。
それを前提に、レインボウの「論理的思考演習〜シン・プログラミング〜」では子どもたちに、
□原則としてパソコンを使用せず
□平均的なレベルの子どもたちが理解できるレベルの「中学校や高校で習う理科や数学の知識」を組み合わせて
□つまり「論理的に考えることによって」、身近な「もの」や現象や公式を「発明・発見」させること
を目標にしています。
身近な「もの」や現象や公式の説明は、ネットやYouTubeにも山ほどあります。
そしてそれを読んだり見たり聞いたりすることもけして無駄だとは言いませんが、しかしやはり「現状のまま」であれば、それは本当に暇つぶしの域を出ないと言っても言い過ぎではないと思っています。
しかしそれを自分の言葉で説明できるようになるだけではなく、「発明した」あるいは「発見した」という経験にまで昇華できれば、それはどれほど子どもたちの力になるかわかりません。
もちろんレインボウでも、子どもたちが学校の授業等でわからなかったことは「同じ問題でも30回は教えるから遠慮しないで何度でも聞かないとダメだ」と言い続けています。
しかしそれでもやはりわたしたちの役目は、「教えることではなく、子どもたちに試験で点数を取らせること」だと考えています。
ですが子どもたちから「せんせー」と呼ばれる者のひとりとして、知は力である、ということも子どもたちには知ってほしいと願わずにはいられません。
「ひとは×××な生き物だ」という言い方がありますが、「ひとは死ぬまで学び続けるべき生き物だ」と考えているわたしにとっては「なおさら」です。
「論理的に考える力を育てる」という目的を考えると、レインボウの「論理的思考演習〜シン・プログラミング〜」では「答えを出す」ことは絶対に必要なことではありませんので、
□最終的な答えをこちらから提示することなく、「子どもたちにいつまでも考え続けてもらう」こともあるでしょう。
□また普通(?)の授業等と同じように、できる子どもたちばかりが答えを出してしまって「そこでおしまい」ということも避けたいと考えています。
□そのために、レインボウの「論理的思考演習〜シン・プログラミング〜」では「ワンonワン」の指導が基本になります。
□ご兄弟やご姉妹で一緒に受講することは可能ですが、「同じくらいのレベルのお友だち同士」で受講することは要相談ということでご承知ください。
□その代わり、保護者の方も一緒に参加していただくことは大歓迎いたします。受講料の追加はありませんし、開講日も「金土の夜」に予定していますので、ぜひお子さまと一緒にご参加ください。
なお、授業の進度やレベルは「お子さまの学年や学力」に応じて変更になりますので、詳細につきましてはぜひお問い合わせの上、ご相談ください。
お問い合わせ等はこちらのリンク先からも可能になっています(クリックしてください)。